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上・草履の上に裸足で立って、親父様に札を言う。
元触の行事では、礼儀に関するしきたりが、今でもよく守られている[元触れ・お移り]

 

す。
谷川…「あがり」の前に「お花」がありますよね。
御山…「あがり」の一週間前です。
中園…「お花」は、キリスト教では、枝の主日といわれていますね。
鳥山…役中がツモトに寄ってオラショを唱え、花米といって、もち米のもみを煎ると、はぜて花が開くようになりますが、それを供な養寸えます。またお酒、魚、生酢もそえて御前様に届けます。
中園…壱部では「お花」には、菜の花や椿を供えています。椿は一本の枝から二つの花がついている二なりの椿を選びます。椿の花が落ちるのは首が落ちるのと似ていますから、殉教者を象徴するものだと考えられているようです。
谷川…クリスマスはなんといいますか。
鳥山…「お誕生」といいます。冬至の前の日曜日におこないます。
その前の日が「お産待ち」といい、ツモトにおやじ様の他おじ様、役中の方々が集って一通りのオラショを唱えます。また、妊婦さんとかお産をされた方が願立てやお礼参りにきました。昭和三十年頃まではいっぱい来ていました。浦の方からも隠れキリシタンでない人も来ていました注?。この日には、御前様をお祀りしていた三畳ほどの納戸に、参拝者が入って拝みました。
中園…ツモトである鳥山家の納戸には、普通はおやじ様しか出入りできなかったそうです。

 

 

 

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